歯科矯正・補綴セミナー開発会議 — 咬合論と教材構想

2025-09-05 1:37:57 seminar

参加者

  • 佐藤先生 (S): 補綴の専門家。セミナー講師、プロダクト開発の中心人物。
  • 南野先生 (M): セミナー企画・PTX(プレゼンテーション資料)作成担当者。
  • ミラリア先生 (R): 矯正の専門家。ウェビナー内容提案者。
  • その他参加者: 議論に参加する者。

議事録

1. セミナー開催に向けた機材準備の確認

  • (M): 今日作ります。有本先生のロゴ制作などで時間が取られていました。
  • (S): プレゼン資料はアウトラインだけ作成し、前日くらいに仕上げるパターンが多い。前にまとめすぎると話す内容を忘れてしまう。
  • (M): 第2回があったら大変。また作り直す必要があるか?
  • (S): 見直して少しバージョンが変わる。常にフレッシュなプレゼンになる。
  • (R): 前回の告知詳細の決定について、PTX作成が遅れている。
  • (M): 当日の機材はもう良い。ウェビナーとハンズオンの構成を練っていく段階。

決定事項

  • PTX作成は南野先生が本日中に作成し、佐藤先生に確認を依頼。
  • 佐藤先生はプレゼン資料のアウトラインを作成し、後日共有する。

アクションアイテム

  • (M): PTXの完成と共有 (本日中)
  • (S): プレゼン資料のアウトライン作成と共有

2. ウェビナー・ハンズオン内容検討 - 「ワイヤー治療における正しいゴール設定」

  • (R): ウェビナーの10分枠で「MBT/Rothセットアップと本来の歯の見え方」について話したい。セットアップ模型は作成済み。
  • (S): それは非常に良い。ぜひ入れましょう。
  • (R): 話すタイミングは「ワイヤー治療における正しいゴール設定」の10分枠でどうか。
  • (S): 了解。その枠で資料を作成しておく。

議論:矯正と補綴における「理想的な咬合」の差異

  • (R): 学生時代は補綴技工士が作った2級咬合の模型で学んだが、矯正科では1級(スーパーグラスワン)咬合を目指し、カスプトゥリッチで、スピーがなくオーバージェットが小さい咬合が理想とされた。これは認定医試験の基準にも近い。
  • (R): 昔はスタンダードエッジワイズ法でトルクを自分で曲げていたが、今はストレートブラケット(MBT, Roth, 日本式など)が主流。各流派でトルク値やインアウトの距離が異なるが、ユーザーは「どのような歯並びを目指しているか」をあまり知らずに使っている。
  • (R): ストレートワイヤー法でブラケットに入っている数値から導かれる理想的な咬合を、技工士に依頼したり、クリンチェックの交互理論で検証したい。
  • (S): 補綴側から見ると、スピーカーブやウィルソンカーブがないとディスクルージョンしづらくなる。前歯が側方運動した時に臼歯部が当たると顎関節に痛みが出やすいため、補綴では後方平面(カンペンの規定値)でまっすぐ作ることでディスクルージョンしやすく、障害をきたしにくい。
  • (S): しかし、顎はまっすぐ噛むわけではないため、歯根の長軸にまっすぐ力をかけるには球面的なスピーカーブやウィルソンカーブが必要となる。
  • (S): 補綴は壊れた状態で来るため、修理業として「なぜ壊れたか」を考える。急峻なカーブがあったから壊れた、と考えるため、補綴ではカーブをつけずに作る。
  • (S): 矯正の先生は咬合について深く理解していない場合もある。第2回では、この矯正と補綴の視点の違いに焦点を当てていきたい。
  • (R): 小島先生のクリンチェックがフラットなのは、コントロールが難しいからだろう、という話を聞いたことがある。
  • (S): 全歯部の治療計画には難しい位置づけだが、臼歯部編ではこの議論が非常に重要になる。
  • (M): 矯正医と補綴医がコラボする際の、必ず共有すべき情報ポイントをまとめると良い。シリーズを通して完成するような構成にすれば、受講者のモチベーションも維持できる。

決定事項

  • ウェビナーの「ワイヤー治療における正しいゴール設定」10分枠で、MBT/Rothセットアップと歯の見え方についてミラリア先生が発表する。

アクションアイテム

  • (R): 「MBT/Rothセットアップと本来の歯の見え方」に関するプレゼン資料作成。

3. 新しい教育コンテンツ・教材開発構想

3.1. 既存症例の活用と総義歯配列モデル制作

  • (S): 過去に作成したワックスアップ症例(福本先生の症例や佐々木さん作成の補綴物)を教材として活用できないか?
  • (S): 総義歯配列(フルバランス用)を制作し、それをスキャンして教材にしたい。デリバリー済みのインプラント症例(福本のお姉さんのケース)では、上顎コンプリートで、人工歯配列でフルバランス用咬合面を作成した経験がある。
  • (S): 総義歯配列モデル(フルバランス用と犬歯誘導用)を制作する宿題とする。

3.2. クリンチェックライブディスカッションの課題

  • (M): クリンチェックは発注すればプレゼンテーション症例として誰でも触れるようになるが、同時に多人数が触ると混乱し、修正が反映されない問題がある。
  • (R): 名前を変えて複数作成できないため、メーカー側もリソースの問題で嫌がると考えられる。

3.3. 講義用機材(エンジン、シェードガイド)の検討と調達

  • (M): エンジンは4台(ストレートのみ)。コントラアングル付きのセットの方が値段が大きく変わらないため、購入して良いか?
  • (S): 5倍速ではないが、コントラアングルにアダプターを付ければダイヤモンドバーが使える。ワックスアップ修正であれば、模型は動かせるため角度調整で対応可能。水が使えないので、3〜4万回転くらいの等速がレジンを溶かさず良い。コントラセットでの購入を推奨。
  • (M): シェードガイドは、矯正医は持っていないことが多い。ビタクラシック(約1万3千円)が汎用性が高く、コンポジットレジンの色基準にもなっているため、これを推奨。受講生に持参確認し、ない場合は用意することも検討。
  • (R): 基礎編で、歯の形やラインアングルと一緒に人種的なシェード(日本人はAかDが多い)の話をすると良い。
  • (S): シェードガイドはセットで購入すべき。審美修復には不可欠。
  • (M): 全歯部模型のようなプロダクトを修了証の代わりに渡せたら面白い。

3.4. 「咬合模型」プロダクト開発案

  • (R): 矯正医は補綴のガイドを模型で検証する機会がないため、様々な咬合状態を再現した模型が欲しい。例えば、同じ人工歯でスピーの有無、ガイドの仕方で咬合がどう変わるかを手元で確認したい。
  • (S): 3Dプリントで咬合器の台座付き模型が作成可能。学関節部分まで作れるため、様々な咬合平面の傾斜やガイドの仕方のパターンを再現できる。咬合器は咬合を理解するための教材。
  • (R): これをミニマムなプロダクトとして落とし込めば、大学の教材や全国の歯科医師に売れる可能性がある。STLデータ販売も検討。
  • (R): 月刊サブスクリプションモデルで、毎月異なる咬合パターンの模型を届けるアイデア(「月刊オクルーザルガイド」)。1年間で12パターンコンプリート。
  • (S): 歯冠形態を機能的に付与した特殊な咬合面(例: 強速咬頭が2個ある5番、イミディエートサイドシフトが強い人用の咬合面、リンガレスオクルジョンなど)もパターンとして出せる。インプラント治療に応用できるケースもある。
  • (R): 佐藤先生の工房面(機能的形態)をSTL化・モデル化できれば、世界的にも非常に価値のある教材になる。
  • (R): 削らずに修復できるノンプレップベニアの観点からも、トゥースポジションが重要であり、そのための咬合理解が必要。
  • (S): 若い矯正医が補綴医と連携する際、咬合の知識があればスムーズなディスカッションができるようになる。
  • (R): 咬合器でガイドをいじってみる機会はこれまでなかった。矯正医は咬合平面の傾斜やガイドを主体とした治療計画を立てることが少なく、主に咬頭嵌合位での噛み合わせに注目しがち。
  • (R): 咬合器がなくても、模型2台を並べて手で動かすことで、スピーの有無による違いや、干渉する箇所を実感できるような教材を作りたい。
  • (R): 「矯正は咬合を分かっていない」と揶揄されることもあるため、FIXでは犬歯誘導、デンチャーではフルバランスになるようなガイドでの操作知識は非常に良い。
  • (M): 矯正医だけでなく、一般GPや補綴医もターゲットになる。新しい教育の形。
  • (S): この業界では、まずインレーを作らせて歯冠形態を学ばせる。部分的なワックスアップ模型も有効。
  • (R): 半分だけ自分で再現する「部分欠損模型」や、コンポジットレジンで光重合できるワックスアップ練習模型も面白い。
  • (R): 有名人の歯形(ヨネクラ良工、ガクトの前歯など)も教材として活用できないか。

決定事項

  • (S): 総義歯配列モデル(フルバランス、犬歯誘導タイプ)を制作する(宿題)。
  • (S): エンジンはコントラアングル付きのセットを調達。
  • (S): ビタクラシックのシェードガイドを調達。
  • (S): セミナーのお土産として、佐藤先生がワックスアップした全歯部プロダクト(3D模型)を検討する(宿題)。

アクションアイテム

  • (S): 総義歯配列モデル2ケース(フルバランス、犬歯誘導)の制作。
  • (S): セミナーで使用する機材(エンジン、シェードガイド)の調達と管理。
  • (S): 全歯部プロダクト(3D模型)のお土産としての検討と試作。
  • (S): ヨネクラ良工氏、ガクト氏の前歯モデル化について本人への打診。
  • (M): 佐藤先生が作成した模型をスキャンし、データ化する。
  • (R): 咬合模型プロダクトの開発構想をさらに具体化する。

4. 今後のアクションとスケジュール

  • (S): 宿題が2テーマ(プレゼン資料、総義歯配列モデル)ある。
  • (M): 機材(彫刻刀、エッジメントなど)は、ある程度揃ったものから購入し、領収書を保管しておく。20セットまとめて購入すれば割引が期待できる。
  • (S): 調達した機材の保管場所を確保する。
  • (M): 次回ミーティングは10月7、8、9日のいずれか、時間は9時で調整する。
  • (M): 南野先生はプロフィール用の顔写真を用意する。
  • (M): 佐藤先生の宿題の進捗があれば、LINEで写真などを共有してもらい、3日に模型があればスキャンする。

決定事項

  • 次回ミーティングを10月7日、8日、9日のいずれか9時に設定。

アクションアイテム

  • (S): プレゼン資料作成(アウトライン)および総義歯配列モデル2ケースの制作。
  • (M): 必要機材の購入と領収書の保管。
  • (M): プロフィール写真の提出。
  • (全員): 次回ミーティング日程の調整。

未決事項

  • ウェビナー・ハンズオンの最終的な構成案。
  • 「咬合模型」プロダクトの具体的な販売戦略、価格設定、サブスクモデルの詳細。
  • ヨネクラ良工氏、ガクト氏の前歯モデル化に関する許諾。
  • グローバル8での3Dプリント模型制作の詳細とコスト。
  • セミナーにおける受講費と教材費用(シェードガイド等)のバランス。
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