相談概要
(コンサルタント) 法人経営における節税、社会保険料削減、および資産形成に関するスキームについて、シミュレーション結果を基に説明を行いました。特に、社長(南口様)と奥様それぞれの所得状況に応じた最適なプランを検討。
(コンサルタント) 法人経営における節税、社会保険料削減、および資産形成に関するスキームについて、シミュレーション結果を基に説明を行いました。特に、社長(南口様)と奥様それぞれの所得状況に応じた最適なプランを検討。
概要: * 会社が保険契約者となり、従業員(役員)個人が費用を負担(給与として受け取ったとみなす)、受取人はその家族とする生命保険契約。 * この形式を取ることで、社会保険料の算定から外れることを目的とする。
メカニズム(社会保険料算定からの除外): * 税法には「みなし給料」の概念があるが、社会保険料算定においては「みなし給料」の概念がない。 * 社会保険のルール上、「事業主が保険契約者となって加入している生命保険の保険料」は報酬に該当しないと明記されている条文を利用。 * これにより、給与を増額しても社会保険料は増えず、手取り額(保険積み立て分)を実質的に増やすことが可能。
シミュレーション結果と提案: * 奥様の場合: 他に所得が少ないため、月5万円の報酬を25万円に増額し、20万円を積み立てに回すと、プラスの効果が大きい。5年継続でも十分メリットあり。 * 社長の場合: 他に所得があるため、合算すると年間税額が上がる。5年継続だと解約控除によりマイナス効果が出る可能性も。10年継続する前提であれば価値がある。 * 提案: 奥様は5年、社長は10年継続できるプランであれば価値がある。
(社長) 「個人に20万円を役員報酬として入れて、その個人として保険を買うということですか?」 (コンサルタント) 「契約者は会社ですが、費用は経営者個人負担、受取人はその方の家族になります。通常の法人契約とは異なりますが、この形にすることで社会保険料の算定から外れるやり方です。」 (社長) 「会社がお金を出してあげるのではなく、個人の財布から出す必要があるのですか?」 (コンサルタント) 「会社は報酬(給料)を支払っている形になります。その報酬は会社の経費になるため、法人税が下がります。受け取った本人は所得になるため税金は上がりますが、社会保険料はこれで抑えることができます。」 (社長) 「私の社会保険料が少なくなるわけではなく、増えないということですか?」 (コンサルタント) 「通常は報酬を下げて社会保険料を下げるケースが多いですが、社長の場合、現状月5万円と最低額に近いので、報酬を25万円に上げるが、20万円を積み立てることで社会保険料は現状をキープしたまま、法人経費を増やし、将来の貯蓄ができます。」
活用する保険商品: * 生命保険のみで可能。医療保険は別のルールのため対象外。 * 返戻率の高い国内大手保険会社(例: 日本生命)の商品を選定。 * 月20万円程度の積み立てを推奨。法人税圧縮のメリットを出すにはそれなりの掛け金が必要。
概要: * 会社の経費で加入し、何かあった場合は会社が保険金を受け取る法人契約の保険。 * 法人の利益を圧縮し、将来的に退職金や死亡退職金として活用する。
メリット: * 法人の利益が残りすぎると税金(約40%)で持っていかれるため、法人保険で将来に利益を繰り延べできる。 * 役員退職金として受け取る際は全額が経費となる。 * 現役の間は死亡退職金として、奥様やご子息の保障にもなる。
(社長) 「これは絶対にやった方がいいということですね?」 (コンサルタント) 「はい、現役時代に払い込みを終え、引退時に名義変更して個人に引き継げば、自分の退職金にできます。」
社会保険料スキームへの税理士の反応: * 通常の法人保険は税理士も理解しているケースが多い。 * 社会保険料を抑制する給与スキームは、税理士の専門分野(税法)ではない社会保険のルールを使うため、理解されないことが多い。 * 多くの場合、「そこまでしなくても」「時期尚早ではないか」といった反応や、「違法ではないか」といった疑問が出ることがある。
税理士への説明の難しさ: * 税理士は税法に詳しくても社会保険には詳しくないことが多い。 * 報酬の算定から外れる仕組み(「事業主が保険契約者となって加入する生命保険の保険料」が報酬にならない)を理解していない。 * 社長自身が説明した方が理解されやすい可能性が高い。コンサルタントが直接説明すると「外部の人間」としてプライドから聞いてもらえない場合がある。
(社長) 「僕の税理士と話してもらうことは可能ですか?」 (コンサルタント) 「税理士さんが理解されない可能性は十分あるということはご理解ください。東京では聞いたことがあるという人もいますが、福岡では珍しいスキームです。」 (社長) 「会計事務所の指摘事項はどのようなものが多いですか?」 (コンサルタント) 「『そこまでしなくてもいいのでは』『時期尚早ではないか』が大半です。違法性については社会保険分野なので、税理士の専門外のため議論にならないことが多いです。」
概要: * 会社が掛け金を負担し、従業員(役員)個人の口座に積み立てる年金制度。 * 会社の経費として処理でき、個人の所得税や社会保険料の対象とならない。
イデコ(iDeCo)との比較: * イデコ: 個人で掛け金を拠出し、自身の所得控除となる。拠出限度額が低い(例: 月2.3万円)。 * 企業型DC: 会社の経費で掛け金を拠出(例: 月5.5万円、来年から6.2万円)。福利厚生として会社の資金を個人口座に積み立てる。
メリット: * 会社の経費が増えるため、法人税が圧縮される(例: 月6万円拠出で年間72万円経費増→法人税20万円削減)。 * 個人の所得税・社会保険料の対象とならないため、手取りが増える。 * 将来の資産形成になる(学資保険が不要になるケースも)。
導入に関する注意点: * 導入費用や月額費用が発生する。SBIベネフィットの場合、導入費用(初年度のみ)と月額費用がかかる。 * 従業員が1名いると、導入費用が安くなる可能性のある他の運営管理機関(例: IoE)も検討できる。ただし、役員2名の場合はSBIベネフィットが選択肢となる。 * 導入までに半年程度かかる。 * 従業員を半年間だけでも雇用し、社会保険に加入させることで、費用を抑えるスキームも存在するが、倫理的な問題や手続きの煩雑さがあるため、推奨は難しい。
(社長) 「なぜ、税理士からはイデコではなく企業型DCを勧められなかったのでしょうか?」 (コンサルタント) 「税理士さんの中には、企業型とイデコの区別がついていないか、深く理解していない方が多いです。また、導入費用や月々コストが発生することに対して、金融機関の商品がただで利用できると誤解している方もいます。」 (社長) 「妻も個人でイデコに入っていますが、企業型DCに切り替えた方がいいですか?」 (コンサルタント) 「はい、奥様分も2人で月5.5万円ずつにすれば、毎月11万円の経費を会社で落とせます。その分は個人の所得には入りません。」
メリット: * 法人税率の優遇: 法人税は所得800万円以下で税率が異なるため、複数の法人で所得を分散させることで、低い税率を適用できる。 * 退職金制度の複数活用: 会社ごとに退職金を受け取ることが可能になり、将来的な手取りを最大化できる。
提案: * 現在の法人の課税所得が1,000万円程度であれば、もう1社設立し、所得を分散することを推奨。 * 新法人の決算月は、既存法人とずらすことで、税理士の繁忙期を避け、会計処理を分散できる。
(社長) 「もう1社作ると設立費用や税金コストがかかりますが?」 (コンサルタント) 「計算すると作った方が得になります。新法人は1年目は消費税免除などもあり、早めに作っておくのが良いです。決算月はいつでも変更できます。」
日本確定拠出年金推進協会(一般社団法人): * コンサルタントが代表を務める一般社団法人。 * 社会貢献を目的として企業型確定拠出年金を普及させる活動を行っている。 * 収益は、協会活動を通じて顧客を保険会社(コンサルタントが所属)に紹介し、その保険契約からの手数料で賄われている。 * 協会自体は利益を追求せず、必要経費が出ればよいというスタンス。 * 「社会貢献」という仮面をかぶることで、顧客からの信頼を得やすく、保険の営業という印象を与えないようにしている。
コンサルタントの哲学: * 「保険の営業は必ずお客さんが損する」という考えを嫌い、顧客にメリットのある「Win-Win」のスキームを提案。 * 提案するスキームは、税法や社会保険の抜け穴ではなく、制度の根幹を理解し活用する「王道」であると認識。
(社長) 「日野市さんはどこでお金を稼いでいるのですか?」 (コンサルタント) 「協会で広げた活動を通じて、我々の所属する保険代理店に顧客を紹介し、保険会社からの手数料で収益を得ています。協会自体は非営利のため、利益は出ません。」 (社長) 「まるで協会という仮面をかぶった生命保険会社のようですね。」 (コンサルタント) 「表現は良くないかもしれませんが、顧客に『これだけ利益が出ますよ』と説明することで、保険加入によるメリットを理解してもらい、Win-Winの関係を築いています。これにより、断られることが少ないです。」
契約手続きについて: * 日時: 10月10日(金)午前10時 * 場所: 社長のご自宅(福岡市早良区西陣) * 必要なもの: * 法人のゴム印(社判):会社名、代表名、住所が記載されたもの(なければ手書き対応)。 * 法人の丸印(会社実印)。 * 法人の銀行口座情報(通帳)。 * 法人の銀行印。 * 社長の運転免許証。 * (奥様分の手続きも同日に希望する場合、奥様の運転免許証と印鑑も必要。2回に分けることも可能。) * その他: * 最近引っ越しをしたため、古い決算書と住所が異なる可能性があるので、正確な住所情報をLINEで送付。 * 企業型DCのパンフレット等、検討資料を持参。 * 奥様の母親を従業員として雇用する案(企業型DCの導入費用削減のため)は、社会保険加入が必須となり現実的ではないと判断。