1. アライナー矯正における症例検討と基本アプローチ
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症例:クリンチェックデザイナーを用いたクラスIおよびクラスII改善
- クリンチェックデザイナーを使い、治療計画を最適化する。
- 段階的にクラスI咬合を確立する。
- クラスIII不正咬合治療において、顎間ゴム(3級ゴム)と矯正用アンカースクリュー(TADs)が重要。
- パワーアームと前歯部開咬を伴うクラスIIIケースへの適用。
- 「良い治療計画は抵抗中心より下にならない」(会場コメント)。
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Dr. Marthaによる症例発表:抜歯を伴う成人矯正
- 患者情報: 4小臼歯抜歯後の再治療希望、喫煙習慣、長顔型、ブラックトライアングル、歯肉退縮、凸顔貌。下顎前歯3.1の保存を目指す。
- IPRと抜歯治療の変遷:
- 過去の矯正治療ではIPRはスペース確保の手段ではなく、抜歯または前傾が主流だった。
- 抜歯後の舌のサイズ変化がないため、開咬の再発防止には言語療法士との連携による舌の再教育が重要。
- アライナーはブラケットと比較して、治療初期からルートトルクを付与できるため有利。
- 治療経過と結果:
- 推奨量以上のIPRを多用し、ブラックトライアングルと歯肉退縮の改善を目指す(下顎で0.7mmの改善)。
- アライナー38番で追加アライナーに移行し、さらにIPRを実施。
- 舌癖が根尖部の骨吸収を引き起こすことが示唆されたため、舌の再教育の重要性を強調。
- 治療終了後、患者は禁煙に成功し、口腔衛生状態も改善。
- 最終X線写真で3.1歯根部の状態改善を確認。
- 治療期間とコンプライアンス:
- 治療期間は8ヶ月。アライナーは5~7日交換、追加アライナーは3~5日交換。
- 患者のコンプライアンスは100%と非常に良好。
- 結論:
- アライナーと補助装置の併用により治療効率が向上する。
- 患者にとって時間は重要な要素。Orthopulse(矯正治療促進装置)を効率的に使用し、治療期間を大幅に短縮できる。
- 綿密な治療計画と患者の協力が成功の鍵。
- 特定のプロトコルと治療シーケンス(Maraのケースで示した例)が、軟組織の改善と治療期間短縮に不可欠。
- 製品紹介: Orthopulse Lightが発表された(従来のOrthopulseと同性能で、より安価)。