1. はじめに:触診と痛みの評価 (指導者) まずは自分で動かして、左右の感覚や硬さの違いを確認する。 (被験者) 右側に痛みがある。 (指導者) 触診して痛みのポイントを見つける。右の僧帽筋に痛みがあるようだ。
2. 僧帽筋へのアプローチ 痛む場所の特定 (被験者) 右の僧帽筋が痛い。 (指導者) 上から、僧帽筋の起始部を確認。頭の後ろ、一番出っ張っているところの横3cmあたり。 (指導者) 「そこをこっちに引くイメージで引っかかっている」。 施術方法(初期) (指導者) 患部を指で押し込み、「これより少し強めぐらい」の力で圧をかける。 (指導者) 「肉を押すんじゃなくて、肩甲骨の上に行く」イメージで施術する。 (指導者) 「気持ちいいぐらい」の強さで、真ん中に動くようなイメージ。 施術効果の確認 (被験者) 痛くない。トリガーポイントもなくなっている。さっきより全然良い。 (被験者) 施術後、立ってみると首の上がりがすごく楽になった。頭が支えられている感じ。 (指導者) ほぐれると、頭がクワンクワンするような感覚、グルングルンになる感じがある。
3. 僧帽筋の解剖学的な確認(起始・停止) 起始点(触診による確認) (指導者) 一番出っ張っている部分(後頭骨)と、その真ん中(頸椎棘突起)を確認する。 (受講者) ゴルジ腱器官も痛む。 (指導者) ゴルジ腱器官が痛む場合、そこがポイント。一番負担がかかっている。 (指導者) 解剖学の図鑑(グレイズアナトミー、ネッター)で確認しながら触診することが推奨される。 停止点 (指導者) 僧帽筋の停止は肩甲骨の上下、および鎖骨。 マーキングによる確認 (受講者) 油性ペンで起始停止を書いてもらうと分かりやすい。
4. 胸鎖乳突筋へのアプローチ 触診ポイントと方法 (指導者) 「僧帽筋から入って、胸鎖乳突筋に入っていく」。 (指導者) 乳様突起(耳の後ろの骨の突起)の根元、骨の内側を押す。 (指導者) まず施術前の硬さを確認する。 (指導者) 指を「入れ込む感じ」で圧をかける。 施術の強さ (被験者) 痛くなく、気持ちいい。強くしなくても良い。 施術効果の確認 (被験者) 息がしやすくなる。気道が潰される感じがなくなる。 (被験者) 首の上がりが楽になり、柔らかくなる。
5. 関連筋群と頸椎へのアプローチ 関連筋群 (指導者) 首の周囲の筋肉として、板状筋(バン上筋)、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋などが挙げられる。 (指導者) 肩甲挙筋や胸鎖乳突筋を先にほぐしてから、頸椎の調整を行うのが流れとして重要。 頸椎の調整 (指導者) 「3番と4番の回線を回り込む」ように調整する。 (指導者) 「中途半端な腰を入れて回して」。 (指導者) 調整後、頸椎の回旋可動域(「学位」)が変わるのを確認する。 アトラス(C1)へのアプローチ (指導者) C1(第一頸椎)の方向を「一番の方向を伸ばす」「交互平面の方向を伸ばす」イメージで調整する。 (指導者) 立った状態で触診し、回せないと感じるC1を調整する。
6. 施術後の状態と評価 (指導者) 施術後、首が柔らかくなった状態を受講者に触診してもらい、変化を共有する。 (受講者) 確かに、施術後は首がふにゃふにゃになっている。 (指導者) 首の硬さや頸椎のズレが元々あると、後頭部の動きが押し込まれるような状態になっていることがある。 (指導者) 「リンパの流れで、トリガーポイントが抜けやすくなる」という効果も期待できる。
7. 質疑応答 鎖骨の触診 (指導者) 鎖骨の広い部分から、その延長線上にある胸鎖乳突筋の停止部を掴むように触診する。 (被験者) そこは気持ち良い。 施術頻度 (指導者) 「一人で何事も起こったぐらい」「痛いまでは絶対しない」程度の刺激。 (指導者) 適切な刺激でリンパを流すことが重要。