僧帽筋・胸鎖乳突筋への徒手アプローチ実習と頸椎調整

2025-11-03 2:23:00 seminar

1. はじめに:触診と痛みの評価

  • (指導者) まずは自分で動かして、左右の感覚や硬さの違いを確認する。
  • (被験者) 右側に痛みがある。
  • (指導者) 触診して痛みのポイントを見つける。右の僧帽筋に痛みがあるようだ。

2. 僧帽筋へのアプローチ

  • 痛む場所の特定

    • (被験者) 右の僧帽筋が痛い。
    • (指導者) 上から、僧帽筋の起始部を確認。頭の後ろ、一番出っ張っているところの横3cmあたり。
    • (指導者) 「そこをこっちに引くイメージで引っかかっている」。
  • 施術方法(初期)

    • (指導者) 患部を指で押し込み、「これより少し強めぐらい」の力で圧をかける。
    • (指導者) 「肉を押すんじゃなくて、肩甲骨の上に行く」イメージで施術する。
    • (指導者) 「気持ちいいぐらい」の強さで、真ん中に動くようなイメージ。
  • 施術効果の確認

    • (被験者) 痛くない。トリガーポイントもなくなっている。さっきより全然良い。
    • (被験者) 施術後、立ってみると首の上がりがすごく楽になった。頭が支えられている感じ。
    • (指導者) ほぐれると、頭がクワンクワンするような感覚、グルングルンになる感じがある。

3. 僧帽筋の解剖学的な確認(起始・停止)

  • 起始点(触診による確認)

    • (指導者) 一番出っ張っている部分(後頭骨)と、その真ん中(頸椎棘突起)を確認する。
    • (受講者) ゴルジ腱器官も痛む。
    • (指導者) ゴルジ腱器官が痛む場合、そこがポイント。一番負担がかかっている。
    • (指導者) 解剖学の図鑑(グレイズアナトミー、ネッター)で確認しながら触診することが推奨される。
  • 停止点

    • (指導者) 僧帽筋の停止は肩甲骨の上下、および鎖骨。
  • マーキングによる確認

    • (受講者) 油性ペンで起始停止を書いてもらうと分かりやすい。

4. 胸鎖乳突筋へのアプローチ

  • 触診ポイントと方法

    • (指導者) 「僧帽筋から入って、胸鎖乳突筋に入っていく」。
    • (指導者) 乳様突起(耳の後ろの骨の突起)の根元、骨の内側を押す。
    • (指導者) まず施術前の硬さを確認する。
    • (指導者) 指を「入れ込む感じ」で圧をかける。
  • 施術の強さ

    • (被験者) 痛くなく、気持ちいい。強くしなくても良い。
  • 施術効果の確認

    • (被験者) 息がしやすくなる。気道が潰される感じがなくなる。
    • (被験者) 首の上がりが楽になり、柔らかくなる。

5. 関連筋群と頸椎へのアプローチ

  • 関連筋群

    • (指導者) 首の周囲の筋肉として、板状筋(バン上筋)、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋などが挙げられる。
    • (指導者) 肩甲挙筋や胸鎖乳突筋を先にほぐしてから、頸椎の調整を行うのが流れとして重要。
  • 頸椎の調整

    • (指導者) 「3番と4番の回線を回り込む」ように調整する。
    • (指導者) 「中途半端な腰を入れて回して」。
    • (指導者) 調整後、頸椎の回旋可動域(「学位」)が変わるのを確認する。
  • アトラス(C1)へのアプローチ

    • (指導者) C1(第一頸椎)の方向を「一番の方向を伸ばす」「交互平面の方向を伸ばす」イメージで調整する。
    • (指導者) 立った状態で触診し、回せないと感じるC1を調整する。

6. 施術後の状態と評価

  • (指導者) 施術後、首が柔らかくなった状態を受講者に触診してもらい、変化を共有する。
  • (受講者) 確かに、施術後は首がふにゃふにゃになっている。
  • (指導者) 首の硬さや頸椎のズレが元々あると、後頭部の動きが押し込まれるような状態になっていることがある。
  • (指導者) 「リンパの流れで、トリガーポイントが抜けやすくなる」という効果も期待できる。

7. 質疑応答

  • 鎖骨の触診
    • (指導者) 鎖骨の広い部分から、その延長線上にある胸鎖乳突筋の停止部を掴むように触診する。
    • (被験者) そこは気持ち良い。
  • 施術頻度
    • (指導者) 「一人で何事も起こったぐらい」「痛いまでは絶対しない」程度の刺激。
    • (指導者) 適切な刺激でリンパを流すことが重要。